医学部を目指し、Natureなど科学・医学記事を英語で読む

来年の学士編入試験へのウォーミングアップとして

今年(2017年）の岐阜大学（医学部・前期）で取り上げられた英文です。読みやすいので一気に読んでみましょう。

Eske Willerslev Is Rewriting History With DNA

By CARL ZIMMER MAY 16, 2016

時間があったらコメントします。

25年度実施、鹿児島大学医学部学士編入試験について---2---

再度読み返してみましたが、出題された英文は二つとも比較的平易。ともに英文全体の流れをつかんでまとめればさほど苦労はしないだろうと思います。
ただし、勝負は実質５０～６０人の競争になったのではないでしょうか？

英語が苦手な受験生はこれでも読めなかったでしょうし、さらにこれをまとめるとなるとお手上げの人も多数いたと思われます。

さて、先にも2の英文の方が入手しやすいということで、こちらを取り上げます。

取り上げ方ですが、まず答案を募集したいと思います。
これは、解説なしにかなり解答できるだろう、と思われるからです。

コメントを希望される方は、以下の「問い合わせ」フォームで申し込んでください。（住所など「任意」の項目も全部記入してください）
http://web.thn.jp/rj-netschool/otoiawase.html
答案の回収方法をメールでお知らせします。（回収場所とパスワード）

回収期限は5月25日（日）とします。

なお、英文ですが、正規サイトではありませんが、以下にもあります。
http://blog.sina.com.cn/s/blog_636c152c0101jkd8.html

また、設問中の下線は以下の文中箇所です。
1)Myriad Genetics Inc. of

2)the American Civil Liberties Union (ACLU)

3)The Supreme Court

4)The Obama administration

最初にお話しましたように、ある程度概略的なコメントは答案回収とは無関係にしてゆきたいと思います。

 

なお、1番については、以下の書籍で入手可能です。
Awesome Forces: The Natural Hazards That Threaten New Zealand [ペーパーバック],Geoff Hicks (編集), Hamish Campbell (編集)

http://www.amazon.co.jp/Awesome-Forces-Natural-Hazards-Threaten/dp/1877385875

蛇足ですが、今年の出題については、そろそろ「災害医療」が前面に出てくるように思われます。また、ワクチン関連の英文も狙われるように思われます。

10月の課題として候補に選んでいた記事から

しばらく休むことをお知らせしましたが、参考になるだろうと思うので、集め始めた課題候補を挙げておきます。通常は、１０個くらい候補を選び、それから３つ程度に絞ることにしています。

じっくり読んでみるとよいと思います。

最新記事：The “Million Hearts” Initiative — Preventing Heart Attacks and StrokesThomas R. Frieden, M.D., M.P.H., and Donald M. Berwick, M.D., M.P.P.September 13, 2011 (10.1056/NEJMp1110421)　http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMp1110421

過去問題から＜鹿児島＞：Anna Quindlen, "The Culture of Each life", Newsweek, April 4, 2005  http://www.thedailybeast.com/newsweek/2005/04/04/the-culture-of-each-life.html

過去問題から＜東海大学＞：The New York Times:EDITORIAL Fighting Drug Fakes(December 12, 2006)   http://www.nytimes.com/2006/12/12/opinion/12tue4.html

6/10 ６月基礎確認指導

医学部学士編入試験真っ最中ですが、６月１５日ごろから毎月の指導をコンスタントにやってゆきます。

今回も、

１，学士試験過去問題から

２．最新記事をつかったオリジナル問題

３．英作文

の三本柱の課題です。乞うご期待！

なお、受験中の方はまずは自分の受験に集中してください。入試問題は徹底的に再検討して次につなげてください。中途半端な「見直し」ではなく、少しでも不明な点があれば、前文を暗記して、常に不明点について考えられるような態勢をとるべきです。スケジュールを消化するような受験の仕方をしても最終合格には至らないことがほとんど、というのが医学部学士試験の現状のように感じています。

7月以降、後半の試験対策本講座もこの機会に検討することをお薦めします。この時期、試験時間に真剣に取り組んだ問題をしっかり再検討することがなにより求めれられいます。しかし、この点が中途半端で、不合格の悪循環にはまってしまい、結局受験をあきらめる、というケースも耳にします。厳しいけれども、当スクールの指導で弱点を徹底的に洗い出してみてはどうでしょうか。

3/17 今だから改めて読んでほしい医学部学士編入試験問題

大災害の後、医師を目指す人々に読んでほしい過去問題をアップします。

１９年　旭川医科大学学士編入試験問題　 19asahikawa-xをダウンロード

１７年　筑波大学医学部学士編入試験問題ー２　 TsukubaH17em_2をダウンロード

旭川の問題の英文は、医学部を目指す人々だけではなく、すべての人々に読んでほしい内容です。

長崎大学医学部学士編入試験出題英文

Natureからの出題がありました。この出典の記事は当初News@natureで無料で読めたものです。
当スクールでも数人の人が課題として読んだ英文でした。
その人たちは、昨年度の学士編入試験、今年度の一般入試ですでに医学部に入学を果たしていますので、今年の試験に役に立った人はいませんでした。

テーマとしては、１９１８のスペイン風邪と新インフルエンザの関連性という記事は他にもいくつか読みました。

現在は有料($32)になっていますが、講読されていない人も図書館などで入手して是非一読しておくことをお勧めします。
Essay
Pandemics: avoiding the mistakes of 1918
Nature 459, 324-325 (21 May 2009) |
Published online 20 May 2009
http://www.nature.com/nature/journal/v459/n7245/full/459324a.html

八月以降の試験、千葉、新潟、群馬、島根、琉球などに焦点を合わせ、少し前の記事からそれぞれの出題傾向にそって現在記事を整理しているところです。
7月末～8月上旬に予定している「総仕上げ確認テスト」指導に何らかの形で反映させたいと考えています。
この指導のエントリーについては、7月10日頃に案内もアップする予定です。

なお、上記の大学の学士編入試験の受験を予定している方で、本講座に参加を希望される方はできるだけ早く指導を開始されることをお勧めします。

6/19 鹿児島大学の出典

鹿児島は、NEJMのperspectiveとNatureのNews and Viewsからの出題だったようです。詳細は不明。
　
1.NEJM（November 25, 2009）
Perspective
On Mammography-More Agreement Than Disagreement.
Breast cancer is the most common cancer in women in the United States, with more than 190,000 women receiving a diagnosis of invasive disease annually1 and more than 40,000 dying of breast cancer each year. Worldwide, more than 1 million women are diagnosed with breast cancer and more than 500,000 die from it each year.2 During the past two decades, there have been modest but real decreases in breast-cancer mortality that have been attributed to improvements in early detection and treatment. It is in this context that the recent controversy surrounding the optimal approach to breast-cancer screening should be considered.
http://content.nejm.org/cgi/content/short/NEJMp0911288v1

2.Nature(28 January 2010)
News and Views
Barefoot running strikes back
Detailed analyses of foot kinematics and kinetics in barefoot and shod runners offer a refined understanding of bipedalism in human evolution. This research will also prompt fresh studies of running injuries.
A commitment to walking and running on two legs distinguishes humans from apes, and has long been the defining adaptation of the hominins — the lineages that include both humans and our extinct relatives. This form of locomotion (bipedalism) has been around for millions of years, and we have been unshod for more than 99% of that time.
http://www.nature.com/nature/journal/v463/n7280/full/463433a.html

ともに有料記事

山口大学で出題された英文

昨年パリで開かれてHIV関連の国際カンファレンスで発表されたAIDS（HIV）Vaccineに関する大規模な研究に関する文章が山口大学の学士編入試験で出題されたようです。
この研究については、当スクールの本講座で、NatureとNEJMのEditorialを取り上げました。出題されたのはScienceの記事でしたが、解答を作成する際に取り上げた二つの文章は非常に参考になったと思われます。

今回山口大学医学部学士編入試験で出題された英文：
Science 2 October 2009: 26-27
Surprising AIDS Vaccine Success Praised and Pondered
Cohen
http://www.sciencemag.org/cgi/reprint/326/5949/26.pdf
[有料記事]

当スクールで取り上げた関連記事二つ：
(29 October 2009) Editorial(Nature)
Mind the spin
http://www.nature.com/nature/journal/v461/n7268/full/4611174a.html

October 20, 2009 (10.1056/NEJMe0909972)
HIV Vaccine Trial Results — An Opening for Further Research
Raphael Dolin, M.D.
http://content.nejm.org/cgi/content/short/NEJMe0909972v1
[有料記事]

この研究の本体（参考として受講生に提示）：
NEJM(december 3, 2009 vol. 361 no. 23)
Vaccination with ALVAC and AIDSVAX
to Prevent HIV-1 Infection in Thailand
http://content.nejm.org/cgi/reprint/361/23/2209.pdf
9月下旬に、統計的に意味のあるとされる数値だけを提示し[以下のUNAIDSの記事を参照]、10月のカンファレンスと同時にNEJMのonlineで発表し[NatureのEditorialを参照]、さらに修正を加えたものを12月にNEJMに上記の形で掲載したようです。

その他の記事：
UNAIDS
24 September 2009
Largest ever HIV vaccine trial results very encouraging
http://www.unaids.org/en/KnowledgeCentre/Resources/FeatureStories/archive/2009/20090923_vaccine.asp

Medscape Medical News
Thai HIV Vaccine Trial Results Called "Weak"
Martha Kerr
http://www.medscape.com/viewarticle/710512

8/22実施 21年度千葉大学医学部学士入学者選抜試験

英語

次の文章を読んで、設問の指示に従って、英語または日本語で答えなさい。なお、一部の語句は文末に注を付してあります。英文解答の場合には、解答文章の語数を書いてください。

[出典]
TURNING POINT
Boomers’ Little Secret
We say 60 is the new 40, but we lie—and the truth becomes all too clear when early Alzheimer's hits.

By Terry Pratchett | NEWSWEEK
From the magazine issue dated Apr 21, 2008
http://www.newsweek.com/id/131711

[英文省略]

【語注】
baby boomer:　ベビーブーム世代
buoyantly:　朗らかに
coherently:　首尾一貫して
dementia:　痴呆
diagnosis:　診断
edgy:　いらいらした
furtive:　人目を忍んだ
ghastly:　不快な
lair:　ねぐら
lapse:　過失
Morpheus: 眠りの神
onset: 発症
reluctance: 不本意、不承不承
rewire: 新しく電線を張る
subconscious:　ぼんやりとした意識で
tenet:　見解
usurp:　強奪する
visual acuity:視力
wage: (闘争などを)行う

[設問]
問　１　State the meaning of the sentence "We say 60 is the new 40. but we lie." in English within 60 words.

問　２　Why does the author state "So there's a stroke of luck.”? Explain it in Japanese within !20 characters.

問　３　Why does the author have given up his driver's license? Explain it in Japanese within 150 characters.

問　４　What did they think about cancer when the author was young? And what do they think about cancer now? Describe these in Japanese within 170 characters.

問　５　The author stated that the struggle against Alzheimer's remains a furtive kind of thing. Describe the meaning of the phrase "a furtive kind of thing" in Japanese within 150 characters.

問　６　Describe the meaning of the sentence "If they don't get their asses in gear, that is what will await them." in English within 60 words.

Women in medicine(20年度後期鹿児島大学学士編入試験より)

今年度の鹿児島大学の医学部編入試験にThe Lancetから“Women in medicine—whatever next?”が出題れました。これと関連するテーマに取り組んだ英国のワーキンググループの研究結果が今月出ました。このグループには、記事を書いたJane Dacreさんも参加しています。メンバー紹介のなかで、既婚で3人のお子さんの母親であるとの記載がありました。

Women doctors: making a difference
http://www.dh.gov.uk/prod_consum_dh/groups/dh_digitalassets/documents/digitalasset/dh_106893.pdf

なお、鹿児島大学で出題されたのは以下の記事：
[出典： “Women in medicine—whatever next?”:
The Lancet, Volume 373, Issue 9673, Pages 1417 - 1418, 25 April 2009]
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(09)60807-2/fulltext

記事で取り上げられた米国での研究書：
The Changing Face of Medicine: Women Doctors and the Evolution of Health Care in America
Ann K Boulis, Jerry A Jacobs
Cornell University Press, 2008
Pp 280. US$ 35·00. ISBN-978-0-8014-4446-3

関連の最新記事：
The Lancet, Volume 374, Issue 9699, Page 1394, 24 October 2009
Enabling women in medicine to reach the top
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(09)61840-7/fulltext