某大手予備校の「医学部学士編入試験対策講座」の新年度版のテキストを読ましてもらいました。
まず、感じたのはこの程度の英語を講義だけでなく、「いたれりつくせりの」解説つきで勉強する、これで果たして厳しい医学部の編入試験を突破できる力がつくのだろうか、と。もちろんこれを「雛形にして」いろいろ精進をするのでしょうが、これを使った授業を受けるのであれば、解説部分は破り捨てることをお薦めしたいです。
いま一つ。『過去問』ばかりです。確かに、基本的な傾向、知識を確認するのであれば有効でしょう。しかし、医学部の編入試験は、最新の雑誌の記事などが取り上げられます。このテキストに掲載されている今年の試験(『過去問』)で、当スクールが指導課題としてすでに取り上げたものが3つありました。「的中」したわけです。残念ながら、当スクールの参加者に該当の大学を受けた人はいませんでしたが。
先に述べましたが当スクールでは、Nature, Nature Medicineだけではなく、The New England Journal of Medicine, Science, Lancet, Scientific Americanなどの記事も多く取り上げています。過去の出題問題を勉強するのも大切ですが、最新の医学関連雑誌の記事を勉強することが何より求められるのが「医学部学士編入試験」です。学部の受験では『過去問』をしっかり検討することは非常に重要ですが、「学士編入」の場合は、最新の医学関連記事を読み込むことがより求められます。
ちなみに、3つとは、
地球温暖化:植物は意外にも環境に優しくない?
Global change: A green source of surprise p148
(12 January 2006)
東京医科歯科大
What is a Gene?
The idea of genes as beards on a DNA string is fast fading.
(25 May 2006)
群馬大
An easy way out?
Scientists say they as mice and rats with carbon dioxide because it is humane.
(1 June 2006)
岡山大
以上、すべてNatureからのものです。