今年4月の時点でほとんど勉強をしていなかった高校生で、どんどん英文が読めるようになっている子は、やはりかなりの量の英文を読み込んでいます。8月の時点で彼の英文のファイルは5cm(僕が課題としたものだけ)ありました。一か月あたり1cmになります。「どのくらい読めばいいのですか?」という質問には、一か月「1cm」読む、というのが読めるようになる前提と言えるのではないでしょうか。
なぜ、そんなに読めるかというと、訳して英文を読んでいないからです。だからといって日本語で読み合わせをすれば、それなりに日本語で説明ができます。
志望校としては「法政あたりに入れれば」ということでしたが、現在では早慶合格レベルになっています。最近の上記の1cmに赤本を使った過去問の英語も受験予定大学についてはすべて終わった、と先日言っていました。[12月の基礎確認指導課題も7割程度できていました]
英文を膨大な時間をかけて、ちまちま辞書に書かれているような単語に日本語を当てはめて、訳して、こねくり回している学士編入受験予定者にとっては参考になる話ではないでしょうか。
今一つ、このような学士編入受験予定者によく見受けられる傾向で問題なのは、論理的にものを考えることができない、ということです。訳すことにとらわれているから、英文の主張されている内容を論理的に整理する頭が死んでしまうのです。ここに陥ってしまうとまず合格はしない、ということになります。