鹿児島も試験が終了し、6月は医科歯科、大分(2次)、長崎を残すのみになりました。
これまでの試験の成果はいかがでしたか。
長年受験生とつきあっていると、試験直前の姿勢、試験後の報告でボーダー上にいる人の場合はほぼ合否を推測することができます。
特に、試験を受けた後の報告は、試験そのものがその結果であるように、その受験生のそれまでの勉強姿勢、思索力がはっきりと現れます。大学院などのゼミで、あるいは研究職についていて鍛えられ、ある程度学問性を身につけている人は、これらの点をそれほど意識せず身につけているように思われます。
しかし、そのような経験のない人は今後どうしたらいいのか。
学問的に鍛えられている人は、受験後出題された問題に執拗に取り組もうとします。それは、「学問する人」のある意味「性(サガ)」と言えるでしょう。もし、そういう「性」のない人は、それを真似てしみてください。つまり、受験した大学の問題を徹底的にやり直し、不明箇所、問題箇所をはじき出して、調べたり、様々な視点から考えたり、さらに投げられたテーマについて常に問題意識を持ち続ける、ということです。
何年も受験を繰り返してきた人に共通していえるのは、過去に受験した大学の問題をしっかり復習していません。予備校などで解説を受けても概略しか覚えていないことには驚かされます。もちろん、予備校で解説を受けて自分で答案を作り直している人もいます。これはやらないよりマシ、とも言えますが、こういう人には自分で考えしっかり考えることをせず、「解説」に引きずられ、作り直した答案が「自己矛盾」を起こしている場合が多々あります。何よりまず、自分の頭でしっかり考え、答案を作り、その後で授業にでるなり、解説を聞くなりすること。当たりまえのことですが、どうもこの辺がしっかりできていないように思われます。
この辺が甘い人、表面的な知識としてしか問題を捉えられない人、問題意識をもって思索のできない人は合格までが長引いたり、結局は受験を諦めてしまうことになるようです。
といっても、自分はちゃんと考えている、と自信のある人が医学部学士編入を受験する人には多いかもしれませんが。
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