多くの受験予定者が、来年度の試験に向けて、生命科学を中心に準備をされている時期だと思います。「生命科学に時間をとられてなかなか英語までは手がまらわない」方も多いようです。
そんななか、これまで3年ほどこの受験におつきあいしてきて思うのは、出願の際に提出する「志望動機」「自己推薦書」などをこの時期にしっかり書いてみてはどうか、ということです。
一部の大学を除けば、それほど重視されているとは思えないのですが、
1.簡潔な日本語の文を書く訓練になる
2. 指導動機を明確にすることで学習の動機付けにする
3.これまでやってきた専門分野やこれから学びたいことを拾い上げることによって、面接などの際に、他人からの情報ではなく、自分の現状から正直に、しかもはっきりと対応できるようにする
4.直前にまとめようとすると思ったよりずっと時間がとられ、生命科学や英語の最後の詰めが甘くならないようにする
5.英語を論理的読む訓練になる
などなど、メリットは多いと思います。
ところで、「志望動機」の類を読ませもらって、一番心配になるのは、「勲章ピカピカ」つまり「あれもやってきた、これもやった」という自己アピールの目立ち過ぎるものです。こんなもので、面接で突っ込まれたらどうする?と。自信、というものは必要ですが、あくまで謙虚に学んでゆく、という姿勢がはっきり伝わらないと、特に面接を重視する大学ではマイナスになるのではないでしょうか。底の浅い知識のひけらかしは禁物です。
実際に、それがどう影響しているかは分かりませんが、「素朴に」書いた人が試験に通っています。しかし、プライドの高い受験者にはなかなかこれが難しいようです。そういうプライドの類を検証してみる、ということでもこの時期に「志望動機」の類を書いてみることをお薦めします。
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