土・日(18-9日)、群馬大学の2次試験を受けた方はご苦労様でした。首尾はいかがでしたか。
主人公が経営するのが「青空こどもクリニック」。
「医療ワード」では、「クリニック(診療所)」を「入院施設がない、もしくはベッド数が19床以下の医療機関」という定義が。ということは、よくある「○○医院」というのもこの「診療所」に分類されるようです。
この「診療所」にあたるclinicですが、ある病院のWebに以下の案内がありました。
Usually the clinic doctor will wait for all the results to come back. He/she will then write a letter with the test results to your GP. It will include further suggestions for treatment.
ここでGPは、general practitionerの略でしょうから、患者が掛かり付けの開業医の紹介で大きな病院で診察を受けた際の「担当医」がclinic doctorになるようです。
ですから、勤務形態について言及しているものではなさそうですね。
ところで、clinicは「診療所」としての意味意外に、
a : a session or class of medical instruction in a hospital held at the bedside of patients serving as case studies
b : a group of selected patients presented with discussion before doctors (as at a convention) for purposes of instruction
といった意味もあります。「臨床講義」という訳になるのでしょうか。
また、最近は「クリニクラウン」という言葉をよく耳にします。clinic clown(cliniclown)です。映画では、Robin WilliamsのPatch Adamsが好例ということになるかもしれません。日本にも「日本クリニクラウン協会」(http://www.cliniclowns.jp/)があり、先日NHKの番組で取り上げられていました。
結局、名詞では「診療所」「臨床講義」、形容詞では「臨床の」あたりが訳語になると思われますが、だからといって、clinic doctorを「臨床医」と言ってしまうと必ずしも正しいとは言えないので要注意です。英文の一語をとらえて訳語を当てはめるのは、やはり「けがの元」ということになりますね。
次回は、ICU(Intensive Care Unit)を取り上げたいと思います。
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