医学部を目指し、Natureなど科学・医学記事を英語で読む

一般学部でも定番になってきた2語

上智の経営で出題された問題。その他、dwell onも出てきており、これも確認しておくとよい表現。

'address' 慶応大学医学部、設問で出題される

最近の単語集はチェックしていないのですが、４～5年前までは、このaddressの意味が載っているものはごく少数でした。最近はどうなのでしょう。

学部一般入試でも英文には当然の登場しましたが、この語義が設問で扱われたのは初めて見ました。当然と言えば当然の出題ですが、改めて確認しておいてください。

Is this fiction? Yes. Is it real? Absolutely. During the SARS outbreak of 2003, the first pandemic of the 21st century, I flew to Beijing at the invitation of the Chinese government to help [(to) address] the situation there. My memories of deserted streets, food and supply shortages, and political instability are reflected in scenes in “Contagion.” I hope the public and our lawmakers will see the movie as a cautionary tale. （NYTより)　

選択肢からこれを選んで[　　]に適切な形で入れることが求められています。原文通りそのまま原形で入れるか、to addressとしても正解となるでしょう。


各辞書の語義：

begin to deal with: addressed the issue of taxes.(AHD)

deal with : treat <intrigued by the chance to address important issues — I. L. Horowitz>(Webster)

think about and begin to deal with (an issue or problem):a fundamental problem has still to be addressed (ODO)

direct one's attention to(COD)

2011年度 慶応大学医学部 Ⅱ--- 1

実によく出る「睡眠」に関する英文。一まとまりずつ覚え込んでおくと効用大。

 

2/17 2011年基礎確認問題（3/1追記）

医学部学部入試、編入入試、どちらでも基礎確認になる問題です。（数日後にコメントします）

2011年　文法・語法・語彙　基礎確認問題１ Kkan1をダウンロード

3/1追記　解答：



2011年　読解客観基礎確認問題１ Wk1-3をダウンロード

3/1追記　解答：

 

1/19 国公立大学2次試験直前講座(2)

まず、横市の問題について、コメントやヒントをアップします。かなり「解答例」に近いものになりましたが、あまりに平易なものはヒントのみです。どうしてもわからなければ個人的に質問してください。

2010年、横浜市立大学前期試験より

読解ヒント： 2006yi1-2aをダウンロード

英作文ヒント： 2006yi7aをダウンロード

補足：書き込みわすれましたが、「holistic nursingホリスティック看護」、「holistic therapy(身体と心と環境を統合的にみる治療法) ホリスティック医療, 全人的医療, 全体医療」は参考になると思います。

次回の問題は、

２０１０年　神戸大学前期試験から　 2010年神戸大学前期をダウンロード

1/8 基礎の確認

以下のブログで早稲田の問題を取り上げています。語法、語彙など、基礎事項の確認に役に立つと思います。

文系の出身者のなかには、実験のcontrol group（対照群）などの用語がよく理解できていない人にときどき出会います。用語解説を読むのではなく、平易で具体的に取り上げられた文章を読むのも理解の一助になると思います。

『早稲田大学入試(英語)問題を攻略する！』

8月基礎確認問題指導エントリー

8月のエントリーは終了しました。　（次回は9月です）

8月のエントリーを開始します。

問題は、以下の3つ問題を予定しています。
１）長文客観問題
２）英文内容把握記述・和訳問題
３）英文総合問題（ライティングを含む）

初めて参加（エントリー）を希望されるかたは、下記のフォームで申し込んでください。参加の手順は個々にお知らせいたします。（なお、「無料指導」希望か、本講座参加希望かを「自己紹介、現状の英語力など」の欄に書き添えてください。）
http://www7a.biglobe.ne.jp/~rj_netschool/cgi-bin/postmail10/postmail.html

課題の送付は、8月15日からになります。
　継続して参加されている方には、メールで案内を送りましたので、エントリーする連絡を受け、15日から課題をお送りします。（2回以上連続して参加されていない方は、リストから削除してあります。再度登録が必要です）
　初めての方については、当スクール案内葉書を送付して所在確認させていただきますので、エントリー完了まで1週間ほどかかります。）

なお、参加条件は以下になります。
１．エントリーしたら必ず答案を送ること。問題配布のみ希望はお断りしております。
２．指導に使用する問題と答案へのコメントは登録された方のみ利用可能で、
他に流用することはお断りします。
３．別紙での問題文の日本語訳、解答例、「正解」は提供出来ません。

今「総仕上げ確認テスト２」の採点中です。総じて受ける印象は、基本的な英語のきまりごとが英語を読む際に活かせていない、ということです。編入試験で1次合格で合否のボーダーラインから抜けられない人（主観ではかなり得点できたと思っても合格できない人）、1次試験の得点不足から、最終合格を勝ち取れない人などは、今一度英文を読む際に、英文の構造が「分析」せずに把握しているかどうかを再度チェックしてみてください。

(終了)５月基礎確認問題指導エントリー

「エントリー」受付を終了しました。次回は6月15日課題発送を予定しています。(5/23追記)

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「基礎確認問題」指導を再開します。

合格を勝ち取るために必要なのは、英語だけでなく、様々な点での「基礎力」です。その点を踏まえた出題を考えていますので、多くの方の参加をお待ちしております。
以下の４つ問題を予定しています。
１）文法・語法
２）英文読解
３）英文要約
４）ライティング

初めて参加（エントリー）を希望されるかたは、下記のフォームで申し込んでください。参加の手順は個々にお知らせいたします。（なお、「無料指導」希望か、本講座参加希望かを「自己紹介、現状の英語力など」の欄に書き添えてください。）
http://www7a.biglobe.ne.jp/~rj_netschool/cgi-bin/postmail10/postmail.html

課題の送付は、5月15日からになります。
　継続して参加されている方には、メールで案内を送りましたので、エントリーする連絡を受け、15日から課題をお送りします。
　初めての方については、当スクール案内葉書を送付して所在確認させていただきますので、エントリー完了まで1週間ほどかかります。）

なお、参加条件は以下になります。
１．エントリーしたら必ず答案を送ること。問題配布のみ希望はお断りしております。
２．指導に使用する問題と答案へのコメントは登録された方のみ利用可能で、
他に流用することはお断りします。
３．別紙での問題文の日本語訳、解答例、「正解」は提供出来ません。

学士編入試験が今月から始まりす。
旭川、鹿児島の過去問題指導を行っております。つばぜり合いに勝ち抜くために参加をお薦めします。
なお、9月以降の試験を予定している方は、本講座へご参加ください。

Michael Jacksonの死亡記事から

常に様々なニュース記事に目を通すことが、語彙力を強化するには非常に効果的です。何度も触れることで、知っているつもりになっていた言葉の新たな意味を認識することもしばしばあるものです。

今回のMichael Jacksonの死の一報も、不確実な情報源（who spoke on the condition that they not be named）から伝えられ、それを確定するのに、時間が掛かったようでした。
不確実情報としては、以下のようなものがありました。
We've just learned Michael Jackson has died. He was 50.
Michael suffered a cardiac arrest earlier this afternoon at his Holmby Hills home and paramedics were unable to revive him. We're told when paramedics arrived Jackson had no pulse and they never got a pulse back.
A source tells us Jackson was dead when paramedics arrived.
Once at the hospital, the staff tried to resuscitate him but he was completely unresponsive.
[http://www.tmz.com/]

以下は、Los Angeles Timesの確定情報の第一報です。
Pop star Michael Jackson was pronounced dead today after paramedics found him in a coma at his Bel-Air mansion, city and law enforcement sources told The Times.
Los Angeles Fire Department Capt. Steve Ruda told The Times that paramedics responded to a 911 call from the home. When they arrived, Jackson was not breathing. The paramedics performed CPR and took him to UCLA Medical Center, Ruda said.

まず、読んで医療関係の言葉の意味を確認してください。
例えば、
cardiac arrest
paramedic
revive
resuscitate
in a coma
CPR
などがピックアップされるでしょう。

最後のCPRですが、これは文脈から「蘇生」処置を施したことが分かります。
CPR=cardiopulmonary resuscitation

この略語は、2004年の大分大学医学部学士編入試験で出題された英文に出てきます。そこで、この蘇生法について、次のような説明がありました。
..., CPR is integrated with defibrillation skills, use of AEDs, management of airway and ventilation, transcutaneous pacing, and intravenous techniques.
(出典：Resuscitation, Volume 59, Issue 1, October 2003)

英語の言葉を理解するには、「心肺蘇生法」「心肺蘇生術」といった訳語を当てはめるのではなく、その言葉の持つ意味合いを出来るだけ具体的にイメージ出来るように覚えることが大切です。大分大学の出題英文で説明されているように認識すれば、訳語よりもずっとわかりやすくイメージできるのではないでしょうか。

他の単語については訳語だけ示しておきますので、必要に応じて、例文を検索するなどして確認してください。
cardiac arrest=心停止, 心拍停止
paramedic=救急救命士
revive=意識を回復させる、蘇生させる
resuscitate=生き返らせる、蘇生させる
in a coma=昏睡状態で

ドラマ『小児救命』医療ワード（８）

今回は「トリアージ （Triage）」を取り上げてみます。

番組の「医療ワード」では、
トリアージ：
災害時や非常時に､病気やケガの緊急度や重症度を判定して、治療や搬送の優先順位を決めること。判定結果は４段階に分かれていて、軽傷＝緑､中等症＝黄､重症＝赤､死亡＝黒という風に、それぞれ別の色で示されるんだよ｡

日本ではTriage Categoryが提示され、分類する際に使用するtriage tagsの書式が規格として統一されているようです。しかし、これは日本先進的のようで、アメリカなどではまだ統一化されていないようです。

Hurricane Katrina後のNew Orleansの病院での災害時の医療活動について、今年の初めにNEJMで問題提起の主張が掲載されました。
ここで私自身は初めてtriageという言葉を意識しました。
少し長くなりますが引用します。
[http://content.nejm.org/cgi/content/full/358/1/1
Dr. Pou and the Hurricane — Implications for Patient Care during Disasters,Susan Okie, M.D.]
[前略]
About 2000 people — patients, staff members, family members, and neighbors — had taken shelter at Memorial, which put a strain on the supplies of food and water. To obtain medications, staff members had to walk through pitch-dark hallways and stairways to the pharmacy. In Code Blue, his harrowing Katrina memoir, Deichmann describes "dozens of people sprawled on the floors and corridors of the hospital, lifting their voices to ask for water and assistance." Routines for tasks such as drug ordering and charting broke down; the approximately 25 physicians in the hospital, assigned to nurses' stations, were to sort patients into triage categories so that sicker patients could be evacuated first. To evacuate nonambulatory patients, employees had to carry them on stretchers down multiple flights of stairs to the second floor, pass them through a narrow opening in a wall into the parking garage, and then either transport them to the helipad on the garage roof or load them onto boats. "Our intention was that we were going to evacuate all the patients, [but] we decided early on that the patients that were 'no codes' . . . were going to be lower on the priority list," Deichmann said. "Lots of no-code patients were evacuated. Some of them died awaiting evacuation."
[後略]
この混乱の中で医師は「選別」をすることを求められたのですが、
"triage, by definition, is a sorting of patients for care — something we would never do on a day-to-day basis."
というという記述があるように、災害の非常でこの「選別」をするのは、日常的な判断ではない、と指摘しています。
日本でも運用においてはまだまだ課題はあるようです。

一方、このNEJMの記事には、reverse triageという用語が出てきています。
The standard of rescue [had] changed from Tuesday to Thursday; initially the sickest patients were evacuated first. When we realized that help was not imminent, . . . the standard of rescue changed to that of reverse triage. It was recognized that some patients might not survive, and priority was given to those who had the best chance of survival. On Thursday morning, only category 3 patients [the most gravely ill] remained on the LifeCare unit."
この記事で使われている用例が、一般的かどうかは分かりません。ここでは、もっとも助かる可能性のある人を「選別」して、医療活動をするという方針をとった、ということだと思います。

このところテレビ番組の『小児救命』を観れなかったので、「トリアージ」という言葉がどのように使われた知りたいところです。

[参考]
[Disaster Respose:Principles of Preparation Coordination
Chapter 8: TRIAGE

Appendix D: 5-CATEGORY TRIAGE CLASSIFICATION EXAMPLES