なんと、Mark TwainのTom Sawyerの一場面、漆喰塗のエピソードについての解説文。この場面の解釈として、
というのがまとめの記述。
まあ、そういうことも言えると思いますが、この場面からはさらに様々なイメージがわいてきます。
そもそもここで誰が得をしたのか、あるいはいい思いをしたのか、と考えたとき、果たしてTomなのだろうか?という疑問は出てこないのでしょうか?
また、Tomの行為と「富」の独占、さらにはその行く末を想像したときに、「アメリカ」という国とどこかかさならないか?・・・
さらに、「騙された子供たち」の幸福感と悔しさには、どんな普遍性が読み取れるのか・・・?
などなど。
毎年、大学入試にTwainに関連する話がどこかの大学で出題されるのも、それだけポピュラーだということでしょうし、彼が何か人間の深部に触れて、思索し、表現していることの表れだとも思います。
「子どもの本」としてしまわないで、数年に一度はTom Sawyerを読んでみることをお薦めします。
出典:What Your Fifth Grader Needs to Know, Revised Edition: Fundamentals of a Good Fifth-Grade Education (Core Knowledge Series) E.D. Hirsch Jr.
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