前項1と重複する点もあるかもしれません。
2.英語の基礎事項はマスターしている
「マスターする」ということが当たり前のように言われ、特に難関大学を突破してきた人が多い医学部学士編入試験受験者は、「時制がわかっていない!」などと指摘されると飛び上がります。しかし、「現在」ひとつとっても原則的なことが身についていない人にほんとうによく出会います。一番多いのが仮定法や完了形に関連することでしょう。たとえば、
These findings suggest that projections of future tobacco-related deaths world wide might be underestimated because they are based on current patterns of tobacco use among adults, where women are only about one-fourth as likely as men to smoke cigarettes.
ここのmightは、「過去形」であっても「仮定法」なので、「現在」のことに言及している。これだけ取り上げると「分かっているよ」という事柄かもしれませんが。
また「現在完了形」ですが、
.... it have been desired to develop the efficient method for re-amplification of the once prepared genomics DNA set in vitro.
これは「求めらている」であって、「求められた」ではないといこと。つまり、developすることが現在の時点でまだ「求めらている」のです。
そのほかにも、他の現在時制も非常にあいまいに読まれていることがしばしばあり、これをさらに訳して理解しようとするので、誤読が多発する、ということになります。あまり神経質になる必要がない場合もありますが、ここで一度チェックしてみてはどうでしょうか。その際に、文法書ではなく、これまで読んだ英文でチェックすることが大切です。
3.単語はよく覚えた
場合によっては、そのこと(「単語をよく覚えた」こと)が逆につまずきになっていることがあります。原因は、意味を「訳語」で覚えていることにあります。英語の単語をみる(読む)とオウム返しに「訳語」が出てくるような場合ですが、これは英文を読む場合、非常に邪魔になります。誤読につながったり、訳せて安心してしまったりして、内容の把握ができなくなってしまいます。「応急措置」として、自分の覚えている訳語に常に疑いを持つことが大切です。時間をかけて勉強してきた人が陥りやすい状況なので、本来はそれなりの「矯正」訓練が必要です。
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