いざまとめて書こうとするとどれだけ伝わる文になるかどうか・・・不明な点は質問すうようにしてください。
では、まず次の点からお話したいと思います。
1.英語は読み慣れている
医学部学士編入試験を受験する人の多くは、理学、工学、薬学といったいわば「理系」の出身者です。しかも、大学院生(修了)だったり、研究職についていたりして、専門分野の英文は相当読んでおり、読みなれていると言えます。たとえば、生命科学を専門にしている場合には、学士編入試験の英語であれば英語を読まなくても英文の内容が分かってしまうことでしょう。ですから、「英語は大丈夫」と受験準備を始めた当初は思うようです。事実、自分のよく知っているテーマ、内容の英文が出題されればうまく突破できることも多々あるかもしれません。しかし、そうはうまくいかないのが現実のようです。 以下の点を考えてみましょう。
1.自分の知識を前提に読むので思い込みで誤読する
2.医療制度・倫理の他、社会問題の英文が出題されることが多い
3.英語の基礎知識が不足していたり、誤って覚えてたりする
1.については、専門分野の知識があれば、役に立ちそうなのですが、逆に障害になったり、つまずく要因になる場合も多々あるのです。自分の扱っている分野がズバリ出てしまえば問題がないのですが、その周辺の内容になると「分かっているはず」の知識があいまいである場合があります。ですから、「分かっている」をしないで、最終チェックとしてたとえどんなに基本的なことであっても必ず再確認することが大切です。
2.専門分野以外の英文になると読めない人が多いです。英語は読みなれているから、と漫然と構えずに、それぞれのテーマを主体的に考える姿勢を持つことが大切です。「知識」として身に付け対応しようとしている人が多いですが、そういう人はちょっと視点の異なる内容になるとお手上げ状態になってしまいます。この点に関しては即効性のある対策はないと思います。様々なテーマの英文を読むことが求められます。ついでながらどんな場合も、英語を読む際には、英語の基礎知識だけでなく、常識、一般知識、時事問題への問題意識などは必要になります。しかもそれが英語を読む際に活かす読み方が求められます。活かすためにはそれなりの訓練が必要です。
3.自分の専門分野をもって活躍している人ですから、英語もそれなりに勉強してきたと思われます。ですから、単語の知識などはかなりあるようです。しかし、その知識は「訳語」をベースにしている場合が多く、その訳語がしっかり身についているがゆえに、それが逆につまずきになって英文の内容がよめなくなってしまうのです。当スクールでは「訳すな」ということを指導の骨格の一つにしています。英語を訳語を介して内容を把握しようとしてもできないレベルの英文が出題され、その内容を自分の言葉で人に伝えるの能力が求められています。とりあえずの心構えとしては、自分の覚えている単語の訳語を過信しないことが非常に大切です。一つの単語について限定的な訳語を知っているくらいなら知らない方がマシ、ということも多々あります。また、基礎知識もそれなりにしっかりしているとは言え、知らず知らずにうちにこれを無視してしまっていたり、「時制」「数」「主語+動詞(述語)」という点がそもそもあいまいにしている場合が非常に多いです。
英語に普段多く読んでいる人も、試験を受けるのですから、自分の知識の再確認をするようにしてください。
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