「電子辞書」というと最近では携帯or卓上電子辞書を指しているようです。しかし、PC上で複数の辞書を検索できる検索ソフトで利用している人は以外に少ないようです。PC画面上で、調べたい言葉を選択するとクリップボード経由で自動的に検索できるのはとても便利で、携帯型や卓上型ように単語をタイプせずに済み、時間の節約になります。また、検索結果を残しておけるのは、非常な強みです。
◎代表的なけんさくソフト
1.Jamming
http://dicwizard.jp/jamming.html
有料(3500円+消費税)ですが、Windows版、Mac版が用意されています。また2のDDwinが概ねEPWINGという規格のファイル形式の辞書の利用に限られているのに対して、複数のファイル形式に対応しています。医学部受験ということで、南山堂の『医学英和大辞典』は最近LogoVista対応なので、これも使うにはJammingがお薦めです。なお、以下でも紹介しますが、無料で使える『ライフサイエンス辞書』には、この機能限定版(この辞書だけでしかつかえない)がついています。まずこれで使い勝手を試してみるとよいと思います
検索画面:
http://roba.typepad.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/02/10/ls_jamming.jpg
『ライフサイエンス辞書』を単体で使っている
2.DDwin
http://homepage2.nifty.com/ddwin/
長年私が利用している検索ソフトです。EPWINGという規格のファイル形式の辞書の利用に限られているいますが、古い辞書を使い続けているので、快適に使えています。こちらはフリーソフトです。
検索画面:
http://roba.typepad.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/02/10/ls_ddwin.jpg
複数の辞書が導入されています。
◎医学部受験に有益な辞書
1.『EPWING互換形式ライフサイエンス辞書 2010』
http://www.vector.co.jp/download/file/winnt/edu/fh500149.html (Windows 版)
無料で使えます。Natureなどを読む場合は必須です。
2.『英辞郎』
Natureなどを読む場合かなり「はずれ」も出てくるのですが、基本的には必須辞書です。問題は、最新の版では利用できるようにファイルを上手く変換でいないことです。DDwinに対応した変換ツールは上手くいきません。EPWINGで使うには、変換されたファイルを購入するしかないようです。
英辞郎EPWING版
http://www.mcl-corp.jp/software/eijiro_epwing.html
Jammingも変換ツールを提供していますが、最新版で変換可能かどうかは不明です。
3.『医学英和大辞典』(南山堂)
簡潔な説明がついているので便利です。
4.『最新医学大辞典第2版』(医歯薬出版株式会社)
英和辞典ではありませんが、収録されている英語があればヒットします。用語や説明が若干古いですがとても役に立ちます。なお、第3版が出ていますが、これはEPWINGではありません。
5.『リーダーズ英和辞典』(研究社)
いろいろな規格で出ています。DDwinで使うのであれば、EPWING版を探すしかないですが、Jammingであれば、安価なLogoVista版があります。
6.『新英和中辞典』(研究社)
基本をおさえた辞書です。英作文や文法・語法チェックには必須です。ただし、現在はEPWING版は富士通が出しているもので、一般にはLogoVista版主流のようです。購入の際には確認が必要です。
7.その他、『ジーニアス』『英語活用辞典』『大英和辞典』などがあります。
今回、以上を紹介するために現状をチェックしてみたのですが、EPWINGの規格が少なくなっているように思いました。串刺しで検索することになれてしまうと、辞書を単体でつかうなど考えられません。
まあ、それだけPC上で複数の辞書を使う、ということは快適だ、ということです。是非試して、辞書引きの時間をカットして、その分たくさんの英文に触れてほしいものです。