acute gastritis「急性胃炎」
「急性関節炎」は、acute arthritis。あまり耳にすることはないですが、arthritisだけですとよく見かけます。「急性○○」ですと、よく耳にする(した?)のは「急性虫垂炎」ですが、これはacute appendicitisです。
acute gastritis
acute arthritis
acute appendicitis
三つ並べて気がつくのは、「○○炎」にあたる病名には、-itisという接尾辞がついています。
病名を表す接尾辞で代表的なものは、
-oma 腫瘍、新生物 gastric carcioma
-iasis ~症(不健康な状態) cholelithiasis
-pathy ~症、~療法 nephropathy
-osis ~症(疾病の過程、状況、状態)liver cirrhosis
一方、gastritisの語根は、gastr-=「胃の」。
arthr-=「関節」を表す接頭辞 関節の=articular
arthr-algia[痛(pain)]=関節痛
appendic-「虫垂」を表す接頭辞 虫垂=appendix
appendic-o-cele[腫瘍;腫瘤;膨化;ヘルニア;空洞]=虫垂ヘルニア
appendic-o-celeの-o-を「連結母音」といいます。
gastr-に例をとれば、
gastr-o-logy[学問、研究]=胃病学
gastro-o-enter[腸]-o-logy=胃腸学
語根と接尾辞を組み合わせて形容詞化する場合、
gastr-ic[~の]=胃の
gastric cancer胃癌
gastric tumor胃腫瘍
gastric ulcer
enter-ic=腸の
enteric bacteria腸内細菌
enteric fever腸熱(主として腸チフスをいう)
cardi-は、「心臓の」<cardiac
だから「心臓炎」なら、carditis。
「医療ワード」にある、
超音波エコー(ultrasonic echo)のultrasonicを分解してみると、ultra-son-ic
ultra-は、…(の範囲)を越えた,極端な[に]…,超…
son=soni=音、ic=「~の」
となり、「超音波の」という意味ですね。
結構おもしろいのではないですか。しかし、だからといって、語根、接頭辞、接尾辞をまずおぼえよう、などと決して思わないでください。読んだ英文に出てきたもので気になった用語を分解して楽む程度にしましょう。
そんなことをやっているうちにおぼえてしまいますが。
もちろん、しっかり英文全体の音読を徹底して繰り返す訓練が前提です。英文と切り離しておぼえると、単語の「訳」と同じで百害あって一利なしです。
次回は、今日の放送を見てからきめます。
コメント