以下のような現状が指摘どおりかは疑問です。ある種caricatureされているということでしょうか。ただ、ある種の人々の「認識」と言う点では、そんな見方をしている人もいる、ということにはなるとは思います。そんな前提で読んでみましょう。
In a highly competitive world, school is a battleground where the only thing that [8] (1. arises 2. matters 3. is threatening) is finishing top of the class. Nowhere is that more true than in East Asia, where education systems are built on the principle of "exam hell." Just to stay competitive, millions of kids across the region spend evenings and weekends at institutions called "cram schools." Devoting eighty hours a week to academic work is not uncommon.
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Children increasingly pay a price [12] (1.of 2.at 3.for 4.on) leading rushed lives. Cases of five-year-olds suffering from upset stomachs, headaches, insomnia, depression and eating disorders brought on by stress are now not uncommon. Like everyone else in our always-on society, many children get too little sleep nowadays. This can make them jumpy and impatient. Sleep-deprived kids have more trouble making friends. [13] (1.Moreover 2.For example 3.However), they stand a greater chance of being underweight, since deep sleep causes the release of human growth hormone.
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In East Asia, the punishing work ethic that once made the region's schools the envy of the world is clearly backfiring. Pupils are losing their edge in international test scores, and failing to develop the creative skills needed in the information economy. Increasingly, East Asian students are rebelling against the study-till-you-drop mentality. Crime and suicide rates are rising, and truancy, [18] (1.priorseenas 2.asoncelike 3.well-knownlike 4. once seen as) a Western problem, has reached epidemic proportions. Over a hundred thousand Japanese primary and junior high students play hooky for more than a month each year. Many others refuse to go to school at all.
Not long ago, the New Yorker magazine published a cartoon that summed up the growing fear that modern youngsters are being [19] (1. stripped 2. denied 3. ignored) a real childhood. Two elementary school boys are walking down a street, books under their arms, baseball caps on their heads. With a world-weariness beyond his years, one says, [20] "So many toys --- so little unstructured time."
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日本の今もっとも憂いべき問題は、「勉強」することを「良し」として、あらゆる「教育産業が活躍」して、「学力低下」への囲い込みを実質的に行っているということです。もちろん、「教育産業」だけでなく、主犯は学校です。学校が「勉強ができるような学習」を提供しているでしょうか。やっていることは、手抜きと「教育産業」への丸投げです。「教育産業」は顧客の「ニーズ」にこたえればいいので、顧客のニーズや満足を提供側から規定して、それにそこそこの「成果」を出せばよいのです。
「教育産業」が利用者に本当に高レベルな学力を身につける指導をするとなると、それは不可能です。なぜなら、それを指導できる人材がいない[不足する]だろうからです。お決まりの「受験のパターン」を取り上げて、「これは絶対おぼえよう」とか「音読パワー」とか最近の流行に乗って「短文や単語の暗記にパワーを発揮」程度の指導。この程度なら、マニュアルがあれば高校生や大学生にもできる。
しかし、東大や京大、また早慶上智ICUなどの英語を読み砕く訓練を方法論的に指導して、たとえば「できる東大生」として大学入試に突破できる大学受験生をどれだけ生み出せるのか?もちろん、社会的ニーズは「みんな東大生」でない。しかし、東大に入れるのに日大でもいい、と言う人は稀でしょう。
東大に入れそうな受験生を集めて東大に入れても、それは当たり前。限られて人数対象ならば指導する教員の数も確保できる。しかし、ある程度勉強ができる日大レベルの受験生を東大・早慶上智ICUに合格させて始めて、「受験指導」といえるのだ、と当スクールは考えています。
その点からいうと、いわゆる「東大合格者上位校」なるいわゆる「名門」高校は、学力低下推進校に他ならない。本来、東大に入学できそうな生徒を中学受験で集め、その最大四分の1程度の合格者を出していないからだ。こんな結果になれば、わが隙間「教育産業」では、ありえない低合格率なのです。「早稲田に行きたい」といっている生徒、「上智を狙え」とこちらが薦める生徒、こういう生徒の最低でも二分の1を合格せることが普通、というのがわれわれの感覚です。
さて、「夏期講習」と言う名の「学力低下」の季節です。その利用は十分慎重にしてください。問題意識をもたずに「きっかけ作りに行ってみようか」「体験授業に顔を出してみようか」という高校2年生。最難関大学に入れるのに「日東駒専」レベルに囲い込まれますよ。同じ理由で「夏期講習」への受講を頭に描いている高校3年生。「日東駒専」レベルに届かない、大学にいけないから専門学校。つまり「日東駒・専門学校」予備軍、とわれわれは呼んでいます。またこのような姿勢の人々は、浪人してかなり頑張ってもあいかわらず「日東駒専」に落ち着いてしまうようです。
なお、当スクールの「音読」は、速読教材、多読教材を併用し、中学レベルの英語からはじめ、早慶上智ICUには十分通用するリーディング力をつける指導です。ただし、「音読」には「限界」もあります。大学入試やTOEICやTOEFLで最高レベルのスコアの取得程度までには有効です。しかし、それは英語学習の第一歩です。英語を自由に読み込んで、仕事や研究に生かすためには、その3倍のスピードで読む能力が必要です。しかし、まずは、リーディングのための音読、リスニング強化のための音読という視点で指導しています。
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