「日東駒専」、MARCHなどという大学ランク
大学のこうしたランク付けは、どうかとも思う。しかし、「受験準備をする」ということになると、「その勉強では、合格できて『日東駒専』[偏差値55未満]どまり、MARCH[偏差値60以下]に泣く」という傾向はかなりはっきり見て取れます。
ある程度勉強はするけれど、得意科目がない、「受験勉強」というワクでしか勉強しない、視野の狭い学習を続ける受験生は、『日東駒専』のランクを超えられない傾向があります。
MARCHというのは、明治、青山、立教、中央、法政の頭文字をとって並べた言い方です。このクラスの受験生は、たいてい早慶上智ICUを第一希望にしていると思います。ここを第一志望にして受験勉強をしている人は少ないと思います。このランクの大学に合格できる受験生は、受験生レベルで相対的に見ればある程度「できる」人たちです。模試の成績などを考えれば、早慶レベルの合格圏内に入っている人も多いと思います。しかし、結果は総崩れ。結局「MARCHに泣」いて、これらのどこかに入学します。こういう受験生は、自分を取り巻く様々な現象、事象を問題意識化ができない人々が多く見受けられます。その意味でやはり「視野が狭い」のです。
では、早慶上智ICU合格者はどうか。これらの大学に入学できた、といっても絶対的な学力がある、というのではありません。ある意味、『日東駒専』合格者と紙一重なのです。ですから、日大に合格できる学力を身につけることができるのならば、早大は射程内、ということを当スクールでは言い続けています。違いは、狙うか最初からあきらめてしまうかの違いのみです。
では、どうするか。
1.基礎力を反復徹底させる
2.得意分野を見つける
3.時事問題、社会現象に関心を寄せる姿勢を身につける(受験のテクニックではなく)
4.受験テクニックを核に勉強しない
5.単語集、英文法頻出問題集の類で勉強しない
6.「受験」というワクで勉強を捉えない
7.出題過去問題をしっかりやる
8.滑り止め大学MARCHは、受験大学を絞り込む。
9.MARCHに合格しても「行かない」と前もって決意する
10.受験が始まる2月中は、受験大学、ネットにアップされるその年の入試問題をしっかりやる(やり直す)。
このように並べだすといくらでも並べられそうです。
実は、1と10は非常に大切です。当スクールでは「受かりながらさらに学力が伸びる」だけでなく、「落ちながら学力が伸びる」という現象が頻発します。一定の基礎力があれば、入試という追い詰められた状況で、分からなくて悔しい思いをした事項が次の試験にしっかりした知識として生きてくるのです。入試は、それほど広い範囲から出題されているのではありません。ただし、その際に、英語であれば不明だった単語を文章から切り離して、訳語を一つつけて覚えるようなことはしないことです。また、社会の科目でいえば、「流れ」のなかでその事項を捉えなおす、ということが大切です。
さて、夏期講習のCMがテレビでも盛んに行われています。この類の講習への姿勢もまたどのランクにとどまるかの予測ができます。
1.部活もおわった、あるいはこれまで勉強してこなかった、講習をきっかけに勉強するぞ、というタイプ
2.夏期講習を利用してこれまでの勉強をチェックしよう、というタイプ。
3.夏期講習の内容を調べれ見たら、余りにレベルが低いので、自分で勉強することにした。
4.RJ-Netschoolのブログを読み、その内容に興味が沸き、このレベルで勉強しようと決意する(あいるは当ネットスクールの指導を始める[この部分は「宣伝」でもありますが、正しい選択だと思いますよ])。
1.は「日東駒専」どまり。「どまり」ということは、このレベルに達しない場合も多い。
2.いい意味でもっとものぞましい選択ですが、「自分で勉強する」という強い意志がないとMARCHにさえ届かない。
3.早慶上智ICUレベル候補。受講料免除の予備校を利用しよう。
4.東大・京大・難関医学部の合格予備軍
こんなところです。
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