医学部を目指し、Natureなど科学・医学記事を英語で読む

The Lancetの特集

Pandemic Influenza: 100 years

Pandemic flu 

医学部一般入試英語出典情報---１

今年も医学部、および関連学部で興味深い英文が出題されました。

読みやすく、内容的にも文法語法的にも興味深いのは千葉大（前期）の[1]です。

医科歯科で出題されたテーマは、過去に長崎大の学士編入試験でも類似テーマの英文が出題されました。

慶応のIIIの環境汚染の問題は、琉球の学士編入試験で何度も出題されているテーマ。

千葉大学（前期）
Curb Antibiotic Use in Farm Animals
New guidelines to curb the overuse of drugs in food animals are inadequate to deal with a growing crisis
By Keeve Nachman on March 1, 2016
This article was originally published with the title "Pills for Pigs: Just Say No"

浜松医科大学
[1]
Hiroshima: I had family members among the dead
George Takei
The day of the attack, we were incarcerated in an internment center for Japanese Americans. We were filled with grief when we learned what had happened
Monday 30 May 2016

[2]
A
Anxiety and physical illness
Published: July, 2008

B
Drinking alcohol makes us happy, but not for long
Written by Honor Whiteman
Published: Sunday 8 May 2016

東京医科歯科
Do Gorillas Even Belong in Zoos? Harambe's Death Spurs Debate
By NATALIE ANGIER JUNE 6, 2016

慶応大学（医学部）
II
You're How Old? We'll Be in Touch
By ASHTON APPLEWHITESEPT. 3, 2016

III
Can we afford the true cost of air pollution?
BY SIMON UPTON
AUG 20, 2016

 

ノーベル賞関連の記事

10/6 現在のノーベル賞関連の記事をまとめておきました。医学部受験生は、一般受験生、学士編入受験生ともに必読です。autophagyは、問題設定として良問が作りやすいテーマだと思います。

Medicine Nobel for research on how cells 'eat themselves'
http://www.nature.com/news/medicine-nobel-for-research-on-how-cells-eat-themselves-1.20721?WT.mc_id=SFB_NNEWS_1508_RHBox

The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2016 Yoshinori Ohsumi
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2016/press.html

In an interview given to the Tokyo Institute of Technology's website in December 2012, Ohsumi said
http://www.titech.ac.jp/english/research/stories/ohsumi.html

Nobel for 2D exotic matter
Medical award for cell recycling
http://www.nature.com/polopoly_fs/1.20721!/menu/main/topColumns/topLeftColumn/pdf/nature.2016.20721.pdf

問い合わせ：驢馬小屋塾

5/16 Twitter, Facebook

受験のフォローで忙しくしています。Natureなどの記事をblogに効率的に書き込む時間がありません。Twitter, Facebookで情報を毎日流しています。チェックしてみてください。参考になる記事、情報が多々あるはずです。ただし、プライベートなやりとりも多々ありますので、あしからず。

banking of autologous PBSCs

Lancetより：

Safety of workers at the Fukushima Daiichi nuclear power plant
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(11)60519-9/fulltext

Japan's nuclear crisis
http://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470204511701000/fulltext

日本認知症学会 被災者支援マニュアル

☆医師・医療職向け：
被災した認知症の人と家族の支援マニュアル＜医療用＞ 1 版 
日本認知症学会被災者支援マニュアル作成ワーキンググループ編
http://dementia.umin.jp/iryou419.pdf
用語は英語も確認を：
BPSD=Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia
アパシー（無為無欲）=apathy
うつ病= depression
レビー小体型認知症= dementia with Lewy body
抗精神病薬= antipsychotic agent
その他気になったもの。

☆ご家族・介護職向け：
被災した認知症の人と家族の支援マニュアル＜介護用＞ 1 版 
日本認知症学会 被災者支援マニュアル作成ワーキンググループ編 
http://dementia.umin.jp/kaigo419.pdf

続 アメリカ医療の光と影

第２４８０号　2002年4月1日〔連載〕続　アメリカ医療の光と影　第１回

すべての記事をネット上で読める。

http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2002dir/n2480dir/n2480_04.htm

以下の用語は、試験問題で頻出だが、なかなか概念がとらえにくい。

Conflict of Interest（利害の抵触）(5)

 組織レベルでの利害の抵触 （Institutional conflict of interest）

No-fault compensation system（無責救済制度）

書籍として出版されている：

続 アメリカ医療の光と影バースコントロール・終末期医療の倫理と患者の権利著：李　啓充判型　四六頁　280発行　2009年04月定価　2,310円 （本体2,200円+税5％）ISBN978-4-260-00768-9
アマゾンへ

前作：アメリカ医療の光と影医療過誤防止からマネジドケアまで著：李　啓充判型　四六頁　272発行　2000年10月定価　2,100円 （本体2,000円+税5％）ISBN978-4-260-13870-3

興味深い書籍＜浜松医科などで出題されたテーマ＞：市場原理が医療を亡ぼすアメリカの失敗著：李　啓充判型　四六頁　280発行　2004年10月定価　2,100円 （本体2,000円+税5％）ISBN978-4-260-12728-8

4/14 医学部学士編入試験間近---２

いざまとめて書こうとするとどれだけ伝わる文になるかどうか・・・不明な点は質問すうようにしてください。
では、まず次の点からお話したいと思います。

１．英語は読み慣れている

医学部学士編入試験を受験する人の多くは、理学、工学、薬学といったいわば「理系」の出身者です。しかも、大学院生（修了）だったり、研究職についていたりして、専門分野の英文は相当読んでおり、読みなれていると言えます。たとえば、生命科学を専門にしている場合には、学士編入試験の英語であれば英語を読まなくても英文の内容が分かってしまうことでしょう。ですから、「英語は大丈夫」と受験準備を始めた当初は思うようです。事実、自分のよく知っているテーマ、内容の英文が出題されればうまく突破できることも多々あるかもしれません。しかし、そうはうまくいかないのが現実のようです。　　以下の点を考えてみましょう。

１．自分の知識を前提に読むので思い込みで誤読する

２．医療制度・倫理の他、社会問題の英文が出題されることが多い

３．英語の基礎知識が不足していたり、誤って覚えてたりする

１．については、専門分野の知識があれば、役に立ちそうなのですが、逆に障害になったり、つまずく要因になる場合も多々あるのです。自分の扱っている分野がズバリ出てしまえば問題がないのですが、その周辺の内容になると「分かっているはず」の知識があいまいである場合があります。ですから、「分かっている」をしないで、最終チェックとしてたとえどんなに基本的なことであっても必ず再確認することが大切です。

２．専門分野以外の英文になると読めない人が多いです。英語は読みなれているから、と漫然と構えずに、それぞれのテーマを主体的に考える姿勢を持つことが大切です。「知識」として身に付け対応しようとしている人が多いですが、そういう人はちょっと視点の異なる内容になるとお手上げ状態になってしまいます。この点に関しては即効性のある対策はないと思います。様々なテーマの英文を読むことが求められます。ついでながらどんな場合も、英語を読む際には、英語の基礎知識だけでなく、常識、一般知識、時事問題への問題意識などは必要になります。しかもそれが英語を読む際に活かす読み方が求められます。活かすためにはそれなりの訓練が必要です。

３．自分の専門分野をもって活躍している人ですから、英語もそれなりに勉強してきたと思われます。ですから、単語の知識などはかなりあるようです。しかし、その知識は「訳語」をベースにしている場合が多く、その訳語がしっかり身についているがゆえに、それが逆につまずきになって英文の内容がよめなくなってしまうのです。当スクールでは「訳すな」ということを指導の骨格の一つにしています。英語を訳語を介して内容を把握しようとしてもできないレベルの英文が出題され、その内容を自分の言葉で人に伝えるの能力が求められています。とりあえずの心構えとしては、自分の覚えている単語の訳語を過信しないことが非常に大切です。一つの単語について限定的な訳語を知っているくらいなら知らない方がマシ、ということも多々あります。また、基礎知識もそれなりにしっかりしているとは言え、知らず知らずにうちにこれを無視してしまっていたり、「時制」「数」「主語＋動詞（述語）」という点がそもそもあいまいにしている場合が非常に多いです。

英語に普段多く読んでいる人も、試験を受けるのですから、自分の知識の再確認をするようにしてください。

Hospital Care at Life's End: A Disparity

テーマとしては興味深いですが、それほど突っ込んだ内容ではないですが、英語で書く際の参考になりそう。

By ANEMONA HARTOCOLLISPublished: April 11, 2011
At the end of life, people with chronic diseases like cancer get more aggressive medical care in the New York area than anyplace else in the country, continuing a trend going back decades, according to a report released on Monday by researchers at Dartmouth College.

http://www.nytimes.com/2011/04/12/nyregion/12hospitals.html

3/15 Disaster Medicine

当スクール、医学部編入受験者サポート指導において、Disaster Medicineの原点的記事として読んでもらっているものです。難解、と感じる人もいるかもしれませんが、これを読み切れることが最終合格の試金石になると思います。生命科学の論文を読みなれている人でも社会的問題意識が低い人は手こずるかもしれません。
Dr. Pou and the Hurricane — Implications for Patient Care during Disaster
During the f lood after Hurricane Katrina in August 2005, health care providers in marooned New Orleans hospitals worked in almost unimaginably difficult conditions while awaiting rescue http://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMp0707917

また、Lancetは今年９・１１から十年目ということで、Disaster Medicine関連の論文を募集していました。今回の地震、津波、原発事故を機に、この問題もしっかり資料にあたり、自分の問題意識を高めたいものです。