医学部を目指し、Natureなど科学・医学記事を英語で読む

2017年滋賀医科大学学士編入試験・一次合格発表

一次試験が終了し、50名の一次合格者の発表がありました。

競争率約8倍。あれっ、と思ったのは、連番が多すぎること。英語の試験は客観。

ところで、「滋賀医科」の学士編入の英語対策は、TOEFLの問題をやればいい、という風説がある。だから、何をおいてもTOEFLの問題になれること、などということになるらしい。英語ができる受験生には意味がないとは言えないが、大して英語のでいない人がいくらTOEFLの問題集をやっても無駄、というより二次試験を考えたら、やるべきは別にある。今一つ、TOEFLの問題と決定的に異なることが他にある。その点に気が付くかどうかが合否を分けるのではないかとかさえ思う。客観だから、ということでまぐれを狙って受験する人もいるようだが、合格最低ラインが高いのでまずありえない。それともできる受験生の後ろになる「まぐれ」狙い？どちらにしても、しっかりした英語力を身につけなければ、最終合格は望めないと思います。

RJ_netschool夏期ネット講座

夏休み期間中、午前中（連続して3日以上）の指導を受けられる人。

受講料は、規定指導料に準じます。
http://web.thn.jp/rj-netschool/otoiawase.html

募集人数：5名

<<医学部学士編入試験>>
1.医学部学士編入試験準備講座
本年度も夏以降に多くの大学で入学試験が実施されますが、来年の入試受験を目指す人を原則にします。

受験予定大学の出題英文、当スクール厳選英文、最新医療関記事を取り上げ、英文を和訳を介さずにより速く、正確に読みとる訓練をします。当スクールが厳選した最新の医療関連記事は、これまで大分大学、山口大学、愛媛大学、鹿児島大学、旭川医科大学などで的中しています。また、的中はしなくても同テーマ、類似テーマの英文は、各大学で頻出します。このような訓練、適切な英文選択が、当スクールの圧倒的な合格率（一次合格8割、最終合格４割）に結びついていると言えるでしょう。

なお、必要に応じてライティング、志望動機の作成指導も行います。

当方が個人経営のスクールということで、大手予備校の指導についていけない方からの問い合わせがありますが、予備校などに比べて指導レベルはかなり高いと言われていますのでお間違いないようにお願いします（多数の受講生が毎年大手予備校の模試で５位以内に入る）。もちろんやる気があれば、現状の学力は問いません。

一か月程度の予習期間を設けます。その間に答案の作成、疑問点の指摘などをメールでやり取りします。それを踏まえて、スカイプ経由で連続（３日以上）指導いたします。

[国立大の医学部を想定しての講座ですが、東海大の学士編入試験も英文の出題が国立大の試験類似したものになってきたので、希望があれば対応します。]

<<来年度医学部学部入試>>
以下、学部入試は、出題傾向に当方が問題に精通している大学に絞ります。
指導方法は、学士編入試験に準じます。

2.国立医学部準備講座（学部入試は東大、東京医科歯科大、千葉大、東北大、神戸大、岡山大、琉球大、浜松医科大限定）
まず、一年分の過去問題を取り上げ、現在の学力のチェックを上で、丁寧に読み、また書き直し（ライティング）ます。出題傾向を認識して上で、それぞれの現状にあった対策を講じます。さらに、学士編入試験準備講座と同様に、Nature,Lancet,Scientific American,New Scientistなどから指定した記事（各自がネットから入手）も読んでもらいます。このような最新記事を上げる指導は、他ではまねのできない、当スクールの特色です。

なお、学士編入受験予定者で、学部レベルの英文から取り組みたい方はこちらの講座に参加してください。

2017年実施 医学部学士編入試験情報---1

まとめてみました。2年次後期入学から2年次前期入学への移行が進み、５月～7月の入試は少なくなりました。

変更がある大学
◎大分大学
2年次後期から2年次前期入学に
試験日も夏以降になる模様。
http://www.oita-u.ac.jp/000023079.pdf

◎福井大学
昨年2年次前期のみに移行することを公表。
http://www.u-fukui.ac.jp/wp-content/uploads/H270416_gakushi_henkou.pdf
今年度の入試（平成30年入学）についてはやはり夏以降になる模様。

◎東京医科歯科大学
これまで6月に行われていた入試日程が変わる模様（まだ今年の日程が発表になっていない）
「2年次学士編入学（医学部医学科）試験の変更について（予告）【平成29年3月31日】」これは、31年度からの変更。
興味深いのが、「TOEFL のスコアが，PBT 500 点又は iBT 61 点以上の者」から「TOEFL のスコアが，PBT 550 点又は iBT 80 点以上の者」への変更。

2年次後期入学の大学
◎鹿児島大学
一次試験6月3日（土）
概要：
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~med/admission/exam/bachelor.html
要項：
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~med/images/contents/news/igakukyomu/gakushi/2017/2017youkou.pdf

◎滋賀医科大学
一次試験日6月11日（土）
要項：
https://www.shiga-med.ac.jp/sites/default/files/2017-03/29gakushi_0.pdf

2年次前期入学
◎琉球大学
一次試験日5月11日
http://www.med.u-ryukyu.ac.jp/mur-content/uploads/2017/02/13926caa7a38fc330c12e63020a024db.pdf

◎富山大学
一次試験5月21日（日）
http://www.sugitani.u-toyama.ac.jp/nyuushi/gakubu/30gakushi.pdf
出願にTOEFL 又は TOEIC のスコア要。

◎香川大学
一次試験6月10日
概要：
http://www.med.kagawa-u.ac.jp/prospective_students/igaku/hennyu/
出願に「TOEICにおいて，基準スコアを満たしている者（TOEIC公開テスト 600点以上）」との条件あり。

◎岡山大学
一次試験：書類審査で定員の6倍（３０名）以内。
二次試験7月2日（土）
要項：
http://www.okayama-u.ac.jp/user/med/up_load_files/up_load_files/gakushi.pdf
出願には、TOEFL-iBTの成績証明要。

◎高知大学
一次試験：7月１６日（土）
要項：
http://www.kochi-ms.ac.jp/~of_admss/nyushi-jisshi/29gakusi-youko.pdf

私立大学
◎東海大学
一次試験５月２８日（日）
概要：
http://www.u-tokai.ac.jp/prospective_students/admission_app/examination_about/transfer/medicine.html

ノーベル賞関連の記事

10/6 現在のノーベル賞関連の記事をまとめておきました。医学部受験生は、一般受験生、学士編入受験生ともに必読です。autophagyは、問題設定として良問が作りやすいテーマだと思います。

Medicine Nobel for research on how cells 'eat themselves'
http://www.nature.com/news/medicine-nobel-for-research-on-how-cells-eat-themselves-1.20721?WT.mc_id=SFB_NNEWS_1508_RHBox

The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2016 Yoshinori Ohsumi
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2016/press.html

In an interview given to the Tokyo Institute of Technology's website in December 2012, Ohsumi said
http://www.titech.ac.jp/english/research/stories/ohsumi.html

Nobel for 2D exotic matter
Medical award for cell recycling
http://www.nature.com/polopoly_fs/1.20721!/menu/main/topColumns/topLeftColumn/pdf/nature.2016.20721.pdf

問い合わせ：驢馬小屋塾

変わった！東海大学医学部一般編入試験（英語）

２０１６年度（秋学期入学）
東海大学医学部一般編入試験（英語）

東海大学医学部の学士編入試験が先日実施されました。設問の客観形式は変わらないものの、取り上げられた英文は、NEJMなど国立医学部編入試験と同じ出題傾向になりました。国立志願者の取り込みを狙ったものか。

東海大の学士編入入学者には、東大、医科歯科大などの歯学部、薬学専攻の出身者[国立志願者が多い]がいます。こういう出身者がそれなりに実績を残しているということもあるのでしょう。

以下、出題英文情報です。

[1]<無料記事>
Communicating Uncertainty ? Ebola, Public Health, and the Scientific Process
Lisa Rosenbaum, M.D.
N Engl J Med 2015; 372:7-9January 1, 2015DOI: 10.1056/NEJMp1413816
http://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMp1413816

[2]語彙・イディオムの問題

[3]<無料記事>
Checklists to Reduce Diagnostic Errors
Ely, John W. MD; Graber, Mark L. MD; Croskerry, Pat MD, PhD
http://pdfs.journals.lww.com/academicmedicine/2011/03000/Checklists_to_Reduce_Diagnostic_Errors.17.pdf

[4]<有料記事>
Acid-Base Imbalances: Metabolic Acidosis and Alkalosis; Respiratory Acidosis and Alkalosis
http://nursing.unboundmedicine.com/nursingcentral/ub/view/Diseases-and-Disorders/73505/all/Acid_Base_Imbalances:_Metabolic_Acidosis_and_Alkalosis;_Respiratory_Acidosis_and_Alkalosis

[5]<有料記事>
World Changing
Ellen J. Plumb, MD
Ann Intern Med. 2015;162(8):594-595. doi:10.7326/M14-2076

Like many physicians, I can tell you the exact moment when I decided to become a healer. It involved an experience with a man in Uganda dying of AIDS in a house made of mud crumbling back into the earth. It involved a 21-year-old me as an undergraduate anthropology researcher, helpless in my confrontation of the agony of death. It was a powerful, pivotal moment that changed my life, a tangible whisper that ignited a deep sense of powerlessness that ultimately pushed me away from public health and onto the path of medicine.

http://annals.org/article.aspx?articleid=2275396&resultClick=3

国公立は、鹿児島、滋賀からか？

2年次後半から、という大学が減って、
この時期に行っていた大分、旭川は夏過ぎに入試が実施される模様。

鹿児島大学　　　1次：平成28年6月11日（土）2次：平成28年7月16日（土）
要項：http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~med/admission/exam/bachelor.html
英語は、昨年度がNature Medicineから２題、一昨年はScienceから2題でした。
今年は？NEJMか？？？。ただし、Science、Natureは必読。

滋賀医科大学　 1次：平成28年6月11日(土)　2次：平成28年7月7日（木）
要項：https://www.shiga-med.ac.jp/entrance/gakubu/boshuu/pdf/28gakushi.pdf

岡山大学　出願受付期間：平成２８年４月２６日（火）～５月９日（月）（17:00必着）
　　　　　試験日：平成２７年７月２日（土）（筆記，面接）
要項：http://www.okayama-u.ac.jp/user/med/up_load_files/up_load_files/gakushi.pdf
課題作文：ヒトゲノム研究についての考えを述べる。
http://www.okayama-u.ac.jp/user/med/up_load_files/gakushikadai.pdf

↑「小論文」と言わないところが実情を反映しているということか。

英語検定試験とスコア：
ところで、書類審査で求められる英語検定試験とスコア：
(公立)奈良県立医科大学 1次：TOEIC600点以上、TOEFL-iBT69点以上、IELTS5.5以上

東京医科歯科大学 1次：TOEFL PBT500点以上又はiBT61点以上

香川大学 1次：自然科学総合問題（物化生）、TOEIC600点以上

岡山大学 TOEFL（iBT）60点以上

どれもこれが最低、ということなので注意。
最終合格するには、iBT90以上、TOEIC850以上程度の英語力がほしいところ。
iBT90は、日本の高校2年生のトップレベル。

25年度実施、鹿児島大学医学部学士編入試験について---3---

遅くなりました。取り急ぎコメントしてみたいと思います。

なお、問題２以降は、ワンポイントコメントにさせていただきます。

問題1．下線部１）はBRCA遺伝子の特許権についてどのように主張しているか、本文に即して日本語で100字以内にまとめなさい。

コメントします。

以下の箇所に関連事項が書かれています。

whether DNA sequences patented by 1)Myriad Genetics Inc. of Salt Lake City are human inventions, as Myriad claims. If not, the court could rule that they are "products of nature"

Myriad's claim that "isolated" BRCA genes are laboratory products and that, unlike chromosomes, they do not occur in nature.

平均的な受験生は、これを訳して答案を書こうとします。しかし、完璧にできてやっと滑り込み及第、という答案になりがちです。それは可能であればいいのですが、満点にはなりませんし、訳語を一つ取り違えたりすると得点なし、もありえます。

整理すべきは、以下の3点：

１．BRCA遺伝子は、特許権取得の対象になる

次に、

２．laboratory productsであること
これを「研究の産物」「研究の成果」「研究施設で発見されたもの」などと訳すとあいまいになってしまいます。必ず、human inventionsであることもあわせて言及すること。

上記の二点をまとめれば及第だが、

３．they do not occur in naturも補足的に言及する。

先に抜き出した箇所で、 "isolated"とquotation marksがついていること、, unlike chromosomesは注意すべき。前者はMyriadの認識ではないこと、後者は以下で具体的に言及されている事柄なので、文全体の視野にたちもどって取り上げないと唐突な印象を与えてします。

ということで、７０～８０字でまとめられるのではないでしょうか。

以上、参考になれば幸いです。

25年度実施、鹿児島大学医学部学士編入試験について---2---

再度読み返してみましたが、出題された英文は二つとも比較的平易。ともに英文全体の流れをつかんでまとめればさほど苦労はしないだろうと思います。
ただし、勝負は実質５０～６０人の競争になったのではないでしょうか？

英語が苦手な受験生はこれでも読めなかったでしょうし、さらにこれをまとめるとなるとお手上げの人も多数いたと思われます。

さて、先にも2の英文の方が入手しやすいということで、こちらを取り上げます。

取り上げ方ですが、まず答案を募集したいと思います。
これは、解説なしにかなり解答できるだろう、と思われるからです。

コメントを希望される方は、以下の「問い合わせ」フォームで申し込んでください。（住所など「任意」の項目も全部記入してください）
http://web.thn.jp/rj-netschool/otoiawase.html
答案の回収方法をメールでお知らせします。（回収場所とパスワード）

回収期限は5月25日（日）とします。

なお、英文ですが、正規サイトではありませんが、以下にもあります。
http://blog.sina.com.cn/s/blog_636c152c0101jkd8.html

また、設問中の下線は以下の文中箇所です。
1)Myriad Genetics Inc. of

2)the American Civil Liberties Union (ACLU)

3)The Supreme Court

4)The Obama administration

最初にお話しましたように、ある程度概略的なコメントは答案回収とは無関係にしてゆきたいと思います。

 

なお、1番については、以下の書籍で入手可能です。
Awesome Forces: The Natural Hazards That Threaten New Zealand [ペーパーバック],Geoff Hicks (編集), Hamish Campbell (編集)

http://www.amazon.co.jp/Awesome-Forces-Natural-Hazards-Threaten/dp/1877385875

蛇足ですが、今年の出題については、そろそろ「災害医療」が前面に出てくるように思われます。また、ワクチン関連の英文も狙われるように思われます。

鹿児島大学医学部学士編入試験問題（英語）について

タイトルの入試問題（英語）について、今年度の入試日（6/14）まで、4回（今回を含めない）にわけて、25年度実施の英語問題についてコメントしてみたいと思います。

まず、以下の鹿児島大のサイトから出典、設問情報を入手してください。提示文については、過去問題を入手するか、2番のScienceのサイトから入手してください。入手の容易さから、2番からコメントします。

http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~gakumu/nyugaku/13TEST_2.pdf

まず、設問についていつも質問されるのは、答案を作る際「字数制限」どうするか、ということです。一番多いのは「～以上は書かなくてはいけない」がどうするか？というもの。もちろん、きちんとした内容で制限字数に近い記述ができればベストです。しかし、字数は埋められても内容が問題があっては零点になる場合もあります。余計な情報、繰り返しなどカサまし記述が多いからです。

まずは、字数が少なくても核になる内容をきちんと記述することです。ポイントがまとまっていれば、150/250で十分。100字であっても、分かり易くまとまっていれば及第です。

自分の英語力にみあった「量」があります。

受験生のほとんどが、間違った内容を250字書いているのですから、内容が正しければ、字数にこだわる必要なし、ということです。

一週間後をめどに、2番についてその問題の英語、設問にコメントします。

学士編入試験後半戦

18日に千葉が終了し、今日（23日）は名古屋。

そのほか：
・8/24島根
・8/25北海道
・8/29新潟

・9/8鳥取
・9/9群馬


その他、今後山口、長崎、琉球などが予定されていますね。