大学受験生(高3を含む)にとって、いよいよ正念場の季節です。模擬試験もそろそろ最終回になり、自信のない受験生は「逃亡」してしまうこともよく耳にします。
「逃亡」はしなくても、自信を持っている人は少ないのではないでしょうか。
現状の「自信のなさ」というのには、大きく二通りがあります。次の二つのタイプです。
1.単純に勉強が足りなくて自身のない場合
2.ある程度勉強が進んでいるが、分からなさが噴出してきている場合
1で、注意したいのは、科目関して「まだ○○は全部終わっていない」という場合です。実際試験当日になっても「全部終わっている」事などまずないのです。特に高校3年生の場合は「センター試験」でも「間に合わない」のがある意味「普通」です。問題は、ここで「浪人」を考えるか、第一志望を譲らずに現役にこだわるか、ということです。前者、つまり「浪人」を考えて、手を抜くと浪人しても翌年この時期にまた1を繰り返しています。こういう受験生は、「浪人すればなんとかなる」と心のどこかで考えてきた人です。このタイプの人は、ある程度「出来る」と本人も思い、周囲からもそう思われてきました。そのため、中途半端な大学では恥ずかしい、といった理由を「逃亡」の理由に巧みに組み込んで(もちろん無意識に)しまいます。その結果、中途半端な、だらしのない結果になることが多々あります。
このような場合には(なかなか難しいが)、今の現状をゼロあるいはマイナスからの出発、という意識でこつこつ勉強をするしかありません。少なくても、2のレベルに早くなることです。2になっても自分では自分の学力の現状は把握できないし、学校にしろ予備校にしろ、指導の手立てはないのが現状でしょう。自分で「暗闇を進む」勇気と決意が必要です。
2の場合でもっとも困るのは、「出来ない」という感覚がつねに自分の気持ちに張り付いてしまっていることです。これまでこういう受験生には何人も出会って、指導してきました。このタイプの受験生は、「出来ない」のではなく、出来るのです。つまり、ほとんどできているけれど出来ないところがあり、それがわかるだけ問題意識があるので、分からなさがことさらに意識されるのです。模試を受けた場合、現役の場合は特に点数に出てこないので、不安になるのでしょうし、模試やテストをベースにした指導では指導不可能です。
当スクールの指導を受けるのでなければ、自己診断するしかありません。こんな風にしてみることをお薦めします。自分の「分からなさ」を書き出してみることです。まず、基礎、センターレベル、やや難、難などというレベルついた英文をそれぞれやってみて、わからな点を書き出すのです。これを繰り返すと「分からなさの自己診断」だけではなく、頭の中が整理させてきます。ある程度これを繰り返したら、センター試験の過去問題をやって自己採点してみましょう。さらに、国公立系の記述式の試験にも挑戦しましょう。この採点は自分ではなかなかできないので、信頼できる学校の教師(といっても「絶滅危惧種」状態だが、一校に一人くらいはいてほしいが)などに見てもらおう。
今ひとつ、この時期注意したいのは、自分に行く大学なら「この程度やっておけばいい」という手抜きです。とにかく不明な点があったら、とことん突き詰める姿勢を持つことです。そして分からない場合は「分からない」と明確に意識することがなにより重要です。
当RJ-Netschoolでは、11月より「過去問指導」を開始します。メール等でお問い合わせください。また、学習相談、学習プランの作成等も行います。
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