陸の行きつけ、美波がアルバイトをすることになるCafe Raumのオーナー・三国悠子。
陸が初めて美波をこのCafeに連れて行った日、「この人は、余計なことばっかり言う人だから・・・」と美波に話す。
東京に出てきた初めて小豆島に美波が帰島しているとき、悠子は陸に「(美波を)奪っちゃたら」と。
時を同じく海司の嫉妬の影が。
展覧会へ誘いを兼松家の電話にFAXする。これをたまたまやってきた海司が見てしまう。怒った海司は美波を拒絶。
遥(美波の実の母親)が骨折した、ということで急きょ東京に戻ることになった美波。
東京にもどった美波は陸と会う。
荒れる海司を勝がたしなめる。仲直りするために東京に向かう。美波の自宅に行くが留守。勝からは「海司が東京に行った!ちゃんと仲直りするように!」と美波にFAX。
海司は美波の自宅周辺をぶらぶらしているときに、踏切の向こうに陸と美波が。分かれ際に陸はいきなり美波にキス。電車が通り過ぎたとき美波は陸を突き放すが、この現場を海司が目撃。
「陸とはなんでもない、私を信じて!」という美波だが、海司は美波を受り入れず、帰島。
海司へを一途に思う美波は、デズデモーナをも思わせる?海司の嫉妬はオセローのそれか??
海司の嫉妬のあらしのきっかけは、あの悠子の余計な一言とも読めようか。
さて、この三国悠子役:中丸シオン。中丸新将の娘。中丸新将(信)は、70年代後半くらいだったか、日本では初めてのThe Boys in the Band(Mart Crowley)の舞台上演に出演。学生時代のバンド仲間が時を経て出会いパーティーをひらく。全員が同性愛者だが、ほどんどがそれを隠し、社会で生きてきた。結婚していものも。中丸信の当時の役は、同性愛者であることを隠さず生きてきた男。いわゆる「オネェ」。本音で生きることができない社会、ありのままの人間性が活かせない社会、そんななかで苦悩する人間の姿を同性愛者を通して描いた劇。様々な舞台を見てきたが、深く印象に残っている舞台。
そのお嬢さんに『ラブレター』に出会えるとは。中丸新将さんも、その後テレビなどでずいぶん活やくしてきたことを今回しりました。
シオンさん: