ブログ『難関大突破のために、Harry Potterを読む!』を作りました。授業の補助に使いますが、役に立つ情報が今後得られると思います。
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大学受験生(高3を含む)にとって、いよいよ正念場の季節です。模擬試験もそろそろ最終回になり、自信のない受験生は「逃亡」してしまうこともよく耳にします。
「逃亡」はしなくても、自信を持っている人は少ないのではないでしょうか。
現状の「自信のなさ」というのには、大きく二通りがあります。次の二つのタイプです。
1.単純に勉強が足りなくて自身のない場合
2.ある程度勉強が進んでいるが、分からなさが噴出してきている場合
1で、注意したいのは、科目関して「まだ○○は全部終わっていない」という場合です。実際試験当日になっても「全部終わっている」事などまずないのです。特に高校3年生の場合は「センター試験」でも「間に合わない」のがある意味「普通」です。問題は、ここで「浪人」を考えるか、第一志望を譲らずに現役にこだわるか、ということです。前者、つまり「浪人」を考えて、手を抜くと浪人しても翌年この時期にまた1を繰り返しています。こういう受験生は、「浪人すればなんとかなる」と心のどこかで考えてきた人です。このタイプの人は、ある程度「出来る」と本人も思い、周囲からもそう思われてきました。そのため、中途半端な大学では恥ずかしい、といった理由を「逃亡」の理由に巧みに組み込んで(もちろん無意識に)しまいます。その結果、中途半端な、だらしのない結果になることが多々あります。
このような場合には(なかなか難しいが)、今の現状をゼロあるいはマイナスからの出発、という意識でこつこつ勉強をするしかありません。少なくても、2のレベルに早くなることです。2になっても自分では自分の学力の現状は把握できないし、学校にしろ予備校にしろ、指導の手立てはないのが現状でしょう。自分で「暗闇を進む」勇気と決意が必要です。
2の場合でもっとも困るのは、「出来ない」という感覚がつねに自分の気持ちに張り付いてしまっていることです。これまでこういう受験生には何人も出会って、指導してきました。このタイプの受験生は、「出来ない」のではなく、出来るのです。つまり、ほとんどできているけれど出来ないところがあり、それがわかるだけ問題意識があるので、分からなさがことさらに意識されるのです。模試を受けた場合、現役の場合は特に点数に出てこないので、不安になるのでしょうし、模試やテストをベースにした指導では指導不可能です。
当スクールの指導を受けるのでなければ、自己診断するしかありません。こんな風にしてみることをお薦めします。自分の「分からなさ」を書き出してみることです。まず、基礎、センターレベル、やや難、難などというレベルついた英文をそれぞれやってみて、わからな点を書き出すのです。これを繰り返すと「分からなさの自己診断」だけではなく、頭の中が整理させてきます。ある程度これを繰り返したら、センター試験の過去問題をやって自己採点してみましょう。さらに、国公立系の記述式の試験にも挑戦しましょう。この採点は自分ではなかなかできないので、信頼できる学校の教師(といっても「絶滅危惧種」状態だが、一校に一人くらいはいてほしいが)などに見てもらおう。
今ひとつ、この時期注意したいのは、自分に行く大学なら「この程度やっておけばいい」という手抜きです。とにかく不明な点があったら、とことん突き詰める姿勢を持つことです。そして分からない場合は「分からない」と明確に意識することがなにより重要です。
当RJ-Netschoolでは、11月より「過去問指導」を開始します。メール等でお問い合わせください。また、学習相談、学習プランの作成等も行います。
以下のような現状が指摘どおりかは疑問です。ある種caricatureされているということでしょうか。ただ、ある種の人々の「認識」と言う点では、そんな見方をしている人もいる、ということにはなるとは思います。そんな前提で読んでみましょう。
In a highly competitive world, school is a battleground where the only thing that [8] (1. arises 2. matters 3. is threatening) is finishing top of the class. Nowhere is that more true than in East Asia, where education systems are built on the principle of "exam hell." Just to stay competitive, millions of kids across the region spend evenings and weekends at institutions called "cram schools." Devoting eighty hours a week to academic work is not uncommon.
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Children increasingly pay a price [12] (1.of 2.at 3.for 4.on) leading rushed lives. Cases of five-year-olds suffering from upset stomachs, headaches, insomnia, depression and eating disorders brought on by stress are now not uncommon. Like everyone else in our always-on society, many children get too little sleep nowadays. This can make them jumpy and impatient. Sleep-deprived kids have more trouble making friends. [13] (1.Moreover 2.For example 3.However), they stand a greater chance of being underweight, since deep sleep causes the release of human growth hormone.
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In East Asia, the punishing work ethic that once made the region's schools the envy of the world is clearly backfiring. Pupils are losing their edge in international test scores, and failing to develop the creative skills needed in the information economy. Increasingly, East Asian students are rebelling against the study-till-you-drop mentality. Crime and suicide rates are rising, and truancy, [18] (1.priorseenas 2.asoncelike 3.well-knownlike 4. once seen as) a Western problem, has reached epidemic proportions. Over a hundred thousand Japanese primary and junior high students play hooky for more than a month each year. Many others refuse to go to school at all.
Not long ago, the New Yorker magazine published a cartoon that summed up the growing fear that modern youngsters are being [19] (1. stripped 2. denied 3. ignored) a real childhood. Two elementary school boys are walking down a street, books under their arms, baseball caps on their heads. With a world-weariness beyond his years, one says, [20] "So many toys --- so little unstructured time."
全英文+設問はこちら →keioI.pdfをダウンロード
日本の今もっとも憂いべき問題は、「勉強」することを「良し」として、あらゆる「教育産業が活躍」して、「学力低下」への囲い込みを実質的に行っているということです。もちろん、「教育産業」だけでなく、主犯は学校です。学校が「勉強ができるような学習」を提供しているでしょうか。やっていることは、手抜きと「教育産業」への丸投げです。「教育産業」は顧客の「ニーズ」にこたえればいいので、顧客のニーズや満足を提供側から規定して、それにそこそこの「成果」を出せばよいのです。
「教育産業」が利用者に本当に高レベルな学力を身につける指導をするとなると、それは不可能です。なぜなら、それを指導できる人材がいない[不足する]だろうからです。お決まりの「受験のパターン」を取り上げて、「これは絶対おぼえよう」とか「音読パワー」とか最近の流行に乗って「短文や単語の暗記にパワーを発揮」程度の指導。この程度なら、マニュアルがあれば高校生や大学生にもできる。
しかし、東大や京大、また早慶上智ICUなどの英語を読み砕く訓練を方法論的に指導して、たとえば「できる東大生」として大学入試に突破できる大学受験生をどれだけ生み出せるのか?もちろん、社会的ニーズは「みんな東大生」でない。しかし、東大に入れるのに日大でもいい、と言う人は稀でしょう。
東大に入れそうな受験生を集めて東大に入れても、それは当たり前。限られて人数対象ならば指導する教員の数も確保できる。しかし、ある程度勉強ができる日大レベルの受験生を東大・早慶上智ICUに合格させて始めて、「受験指導」といえるのだ、と当スクールは考えています。
その点からいうと、いわゆる「東大合格者上位校」なるいわゆる「名門」高校は、学力低下推進校に他ならない。本来、東大に入学できそうな生徒を中学受験で集め、その最大四分の1程度の合格者を出していないからだ。こんな結果になれば、わが隙間「教育産業」では、ありえない低合格率なのです。「早稲田に行きたい」といっている生徒、「上智を狙え」とこちらが薦める生徒、こういう生徒の最低でも二分の1を合格せることが普通、というのがわれわれの感覚です。
さて、「夏期講習」と言う名の「学力低下」の季節です。その利用は十分慎重にしてください。問題意識をもたずに「きっかけ作りに行ってみようか」「体験授業に顔を出してみようか」という高校2年生。最難関大学に入れるのに「日東駒専」レベルに囲い込まれますよ。同じ理由で「夏期講習」への受講を頭に描いている高校3年生。「日東駒専」レベルに届かない、大学にいけないから専門学校。つまり「日東駒・専門学校」予備軍、とわれわれは呼んでいます。またこのような姿勢の人々は、浪人してかなり頑張ってもあいかわらず「日東駒専」に落ち着いてしまうようです。
なお、当スクールの「音読」は、速読教材、多読教材を併用し、中学レベルの英語からはじめ、早慶上智ICUには十分通用するリーディング力をつける指導です。ただし、「音読」には「限界」もあります。大学入試やTOEICやTOEFLで最高レベルのスコアの取得程度までには有効です。しかし、それは英語学習の第一歩です。英語を自由に読み込んで、仕事や研究に生かすためには、その3倍のスピードで読む能力が必要です。しかし、まずは、リーディングのための音読、リスニング強化のための音読という視点で指導しています。
「日東駒専」、MARCHなどという大学ランク
大学のこうしたランク付けは、どうかとも思う。しかし、「受験準備をする」ということになると、「その勉強では、合格できて『日東駒専』[偏差値55未満]どまり、MARCH[偏差値60以下]に泣く」という傾向はかなりはっきり見て取れます。
ある程度勉強はするけれど、得意科目がない、「受験勉強」というワクでしか勉強しない、視野の狭い学習を続ける受験生は、『日東駒専』のランクを超えられない傾向があります。
MARCHというのは、明治、青山、立教、中央、法政の頭文字をとって並べた言い方です。このクラスの受験生は、たいてい早慶上智ICUを第一希望にしていると思います。ここを第一志望にして受験勉強をしている人は少ないと思います。このランクの大学に合格できる受験生は、受験生レベルで相対的に見ればある程度「できる」人たちです。模試の成績などを考えれば、早慶レベルの合格圏内に入っている人も多いと思います。しかし、結果は総崩れ。結局「MARCHに泣」いて、これらのどこかに入学します。こういう受験生は、自分を取り巻く様々な現象、事象を問題意識化ができない人々が多く見受けられます。その意味でやはり「視野が狭い」のです。
では、早慶上智ICU合格者はどうか。これらの大学に入学できた、といっても絶対的な学力がある、というのではありません。ある意味、『日東駒専』合格者と紙一重なのです。ですから、日大に合格できる学力を身につけることができるのならば、早大は射程内、ということを当スクールでは言い続けています。違いは、狙うか最初からあきらめてしまうかの違いのみです。
では、どうするか。
1.基礎力を反復徹底させる
2.得意分野を見つける
3.時事問題、社会現象に関心を寄せる姿勢を身につける(受験のテクニックではなく)
4.受験テクニックを核に勉強しない
5.単語集、英文法頻出問題集の類で勉強しない
6.「受験」というワクで勉強を捉えない
7.出題過去問題をしっかりやる
8.滑り止め大学MARCHは、受験大学を絞り込む。
9.MARCHに合格しても「行かない」と前もって決意する
10.受験が始まる2月中は、受験大学、ネットにアップされるその年の入試問題をしっかりやる(やり直す)。
このように並べだすといくらでも並べられそうです。
実は、1と10は非常に大切です。当スクールでは「受かりながらさらに学力が伸びる」だけでなく、「落ちながら学力が伸びる」という現象が頻発します。一定の基礎力があれば、入試という追い詰められた状況で、分からなくて悔しい思いをした事項が次の試験にしっかりした知識として生きてくるのです。入試は、それほど広い範囲から出題されているのではありません。ただし、その際に、英語であれば不明だった単語を文章から切り離して、訳語を一つつけて覚えるようなことはしないことです。また、社会の科目でいえば、「流れ」のなかでその事項を捉えなおす、ということが大切です。
さて、夏期講習のCMがテレビでも盛んに行われています。この類の講習への姿勢もまたどのランクにとどまるかの予測ができます。
1.部活もおわった、あるいはこれまで勉強してこなかった、講習をきっかけに勉強するぞ、というタイプ
2.夏期講習を利用してこれまでの勉強をチェックしよう、というタイプ。
3.夏期講習の内容を調べれ見たら、余りにレベルが低いので、自分で勉強することにした。
4.RJ-Netschoolのブログを読み、その内容に興味が沸き、このレベルで勉強しようと決意する(あいるは当ネットスクールの指導を始める[この部分は「宣伝」でもありますが、正しい選択だと思いますよ])。
1.は「日東駒専」どまり。「どまり」ということは、このレベルに達しない場合も多い。
2.いい意味でもっとものぞましい選択ですが、「自分で勉強する」という強い意志がないとMARCHにさえ届かない。
3.早慶上智ICUレベル候補。受講料免除の予備校を利用しよう。
4.東大・京大・難関医学部の合格予備軍
こんなところです。
文部科学省では、20代から30代の男女を対象とした新しい形態の科学技術雑誌「サイエンスウォーカー」を製作・配布(無料)。全文がPDFファイルで読めます。
これを雑誌Natureで短く紹介しています。
Japan tempts young lovers with science magazine
Japan's science ministry has unveiled its latest strategy to combat a declining interest in science among young people: a free magazine aimed at couples on hot dates.
Last week, the ministry issued 1.1 million copies of a 16-page pamphlet called Science Walker (pictured), which will be tucked into Tokyo Walker and distributed free at train stations and convenience stores.
The cover features a young couple, along with catchphrases such as "Science that couples can enjoy together". Topics for couples to discuss include the technology of a German football stadium, sports shoes with built-in sensors to check walking speed and ground condition, and science cafes where people can chat with leading scientists. Couples going out to dinner might enjoy stories about the high-tech freezing methods used to ensure that tuna at sushi restaurants is kept fresh and palatable.
......
(News in brief, 6 April 2006)
issueは、元都立日比谷高校教師だった森一郎さんがかつて出版した『試験に出る英単語』では、「問題」という訳語を覚えればよし、と「前書き」で書いていました。その際に旅行代理店の宣伝部の人の「投書」を引き合いに出しました、この人はissueは「発行する」という意味でいばしば使う、と言ってきたのです。
最近の版を確認してはいませんが、やはり「問題」だけではすまないのが現状でしょう。
Natureのこの記事ではまさに「発行する」という意味で使っています。
... the ministry issued 1.1 million copies of a 16-page pamphlet...
以下、代表的な意味を列挙しておきました。どれも入試でこれまで見かけた意味です。
1.The growing "fraud" problem is highlighted in the latest issue of Nature.
(something such as a magazine or newspaper is the version of it that is published)
2.A tinny voice issued from a speaker.
(go or come out)
3.Is it right for the Church to express a view on political issues?
(point in question; an important subject of debate or litigation)
4.Stamps are issued by the government.
(send forth; publish; put into circulation)
05年度の首都大学東京(都市教養)の一問目の英文は、2004年度高校2年、3年対象クラスで取りあげた英文でした。
The Best American Essays 2003
"Bumping Into Mr. Ravioli", Adam Gopnik
これは、10ページ弱のエッセイです。筆者は、「妄想」のなかに友達を作り出してしまう娘の父親です。娘のOliviaは、決まって"I bumped into Charlie Ravioli."と言って話を始めます。そして、彼女の思うにことが運ばないと嘆きます。それは、彼の忙しさゆえだというのです。その彼の多忙さこそ、筆者はニューヨーク市民の現状だと・・・・
あとはぜひ通読してみてください。現代の状況、視点の理解につながり、他の英文の理解のためにも役に立つと思います。またこの小論集は、毎年秋に出ています。2004年版、2005年版も目をとおしてみることをお勧めします。
投稿情報: 18:59 カテゴリー: 基本情報 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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『話題別英単語 リンガメタリカ CD』
基礎知識として、利用できそうな教材です。テーマ別になっているので最低限の情報が得られます。一般常識に自信のない人はとりあえず聞いてみるといいでしょう。書籍版を購入しなくても、スクリプトがついているので、CDだけ購入すればよいと思います。(ただし、版元で在庫切れになっているようです。読み間違えの修正版をだすのでしょうか。)
どうしても、訳がほしい人には以下の「本体」があります。利点は、補足解説が人によっては役に立つかもしれません。問題点は
1.本文に入る前に単語の解説がある
2.日本語訳文がこなれていない。単語を覚えることに主眼にしているためか、文脈に即した日本文になっていない。訳文にたよらず英語だけを読む方がいい。
3.出典を確認したり、前後関係を知りたい場合に大学名だけなので、確認する場合不便。学部、出題年くらいは併記してほしいところ。
『話題別英単語リンガメタリカ』
中澤 幸夫 (編さん)
投稿情報: 23:57 カテゴリー: 基本情報 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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このブログやブログ『Natureを読む』にアクセスしてくれた人は、東大の後期(総合科目I)の試験は非常にやりやすかったのではないでしょうか。1,3などは「的中」とは行かないまでも、ここで類似した文章を読むと読まないとではかなりの差がでたと思われます。
来年が本番の人は、この問題をやってみると同時に、このブログやブログ『Natureを読む』を読み返してみてください。3.はNatureからの出題です。
東大後期(総合科目I)06tokyo_kohki_sogo1mon.pdfをダウンロード
投稿情報: 17:58 カテゴリー: 基本情報 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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